- プライバシーセンター>
- 顧客情報管理委員会 活動報告>
- AI利用におけるパーソナルデータ取扱いについて
AI利用におけるパーソナルデータ取扱いについて
いつもVポイント・VマネーやTSUTAYAをはじめとしたV会員向けサービスをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
この度、親会社であるカルチュア・コンビニエンス・クラブにて、『CCCグループ AI倫理ポリシー』を制定いたしました。
AI倫理ポリシー制定に伴い、カルチュア・コンビニエンス・クラブは、AI倫理管理の部署を設立し、CCCMKホールディングスを含む子会社におけるAI利用に関して、AI利用に関する管理体制および関連規則について、不断の見直しを行っていくことといたします。
CCCMKホールディングスは、 カルチュア・コンビニエンス・クラブが定めるAI利用に関する管理体制に従うとともに、 AIを利用してパーソナルデータを活用する際に、AIとパーソナルデータを適法かつ適切に利用することを精査するための体制を構築します。
パーソナルデータの取扱いが、適法かつ適切に行われているか否かについては、アドバイザリーボードの意見を聞きながら、法務・コンプライアンスなどの各管理部門や顧客情報管理委員会にて、法令及び各種規約、並びに、「CCCグループ AI倫理ポリシー」及び「プライバシーセンターにおける行動原則」に即しているかについて精査していきます。
AI利用に伴う主要な確認項目
AI利用に伴うパーソナルデータを取り扱う際には 、「CCCグループ AI倫理ポリシー」及び「プライバシーセンターにおける行動原則」を遵守するために、以下の事項を含む必要な確認を行い、AIに潜むリスク排除・低減に努めます。なお、AIの技術進化、社会環境の変化、法令改正及び各種ガイドライン改訂などを踏まえ、確認項目について随時見直しを行い、プライバシーセンター内の記載も必要に応じ、改定していきます。
1.人間中心の原則
- AIが取り扱うパーソナルデータの範囲と目的が、人間の尊厳や多様な価値観を尊重する観点から適切であるか
AIにおいてパーソナルデータを取り扱う際には、その目的が人間中心の原則に基づいているか、また、特定された目的に従って適切に利用されているかを定期的に確認し、継続的に運用を見直します。
2.公平性の追求
- AI学習時に利用するパーソナルデータに、不当な偏見や差別が生み出されるようなバイアスが含まれていないかを検証するプロセスを実装しているか
パーソナルデータを利用したAI学習は、偏見や差別を生むバイアスを発生させる可能性があり、データの選定や学習結果を確認する体制を整備することで、不当なバイアスを生み出していないか検証いたします。
3.プライバシーの保護
- AI学習時に利用するパーソナルデータに対して、プライバシー保護のために適切な処理がなされているか
AIで実現したい目的に照らして、データ項目の選定や匿名加工、統計加工などのプライバシー保護に配慮された処理がなされているか確認します。
4.安全性の確保
- AIにおいて取り扱うパーソナルデータの誤りや不正確さにより、人の生命・身体・財産等への危害が生じないよう、検証プロセスを実装しているか
パーソナルデータの誤りや不正確さがAIの安全性に影響を及ぼすことを踏まえ、モデルの学習時及び実行時の各段階で、データの正確性を確保するための対策がなされているか確認します。
5.セキュリティの強化
- AIで取り扱われているパーソナルデータを外部からの脅威に対して保護するために、適切なセキュリティ対策が講じられているか
一般的な情報セキュリティ対策に加えて、プロンプトインジェクションなどのAI特有の脅威に対するセキュリティ対策が講じられているか確認します。
6.透明性の確保
- AIにおけるパーソナルデータの利用について、分かりやすい説明が適切な方法で行われているか
AIにおけるパーソナルデータの取り扱い内容について、一般の方にも理解しやすい形で説明を行い、プライバシーセンター等で適切に公表します。
以上